お知らせ

2021/11/19

12月4日は「有床診療所の日」

有床診療所と小石川養生所

(令和3年10月23日開催:令和3年度第2回全国有床診療所連絡協議会役員会資料より)

 

わが国には、「有床診療所」という独特の診療形態の入院施設があり、経験豊かな医師が、外来のみならず在宅、入院治療から看取りまで包括的・全人格的医療を展開しています。診療科によりリハビリ、がん緩和ケア、短期入所療養介護にも対応致します。今後20~30年続く、高齢者に対応する医療は高度先進医療ではなく、生活支援を含む個別に対応する「支える医療」です。かかりつけ医療機関として地域の人たちに多大な医療貢献をしてきましたが、残念ながら入院診療報酬での評価が低く経営困難にため入院部門の閉鎖が続き、減少の一途です。有床診療所のPR活動の一環として、有床診療所と理念を共通する江戸時代に設立された小石川養生所(東京都文京区)の設立日(12月4日)を「有床診療所の日」として制定し、2011年12月4日に記念式典を挙行致しました。歴史書『徳川實記』に、医師小川笙船の建議によって徳川吉宗が設立したと記載されています。1722年(享保7)から1865年(慶応2)まで約140年間、内科、外科、眼科を診療科として、町民に適切な医療を提供してきました。写真は現存する養生所の井戸で、説明版は有床診療所の寄贈により新しい物に取り替えられ設置されました。裏面に全国有床診療所寄贈と記載されています。